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2024/02/29厚生労働省の『健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2025 (案)』について解説③ 健康づくりの運動についてー運動実施前の留意点

引き続き、健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023 (案)における、健康づくりの運動について、
今回は留意点をまとめております。

①運動実施前の留意点
身体に負荷をかける関係上、人によっては
いくつか留意すべき点がございます。
箇条書きで要約します。

ⅰ.高血圧に関する注意事項:
・運動により血圧が上昇する可能性があるため、もともと高血圧がある場合は特に注意が必要。
・III度高血圧の場合(診察室血圧180/110mmHg以上、家庭血圧160/100mHg以上)、
・血圧をコントロールしてから運動を開始する必要があり、医療機関での受診が勧められる。


ⅱ.糖尿病に関する注意事項:
・糖尿病合併症や特定の状況(増殖性網膜症、血糖コントロールが悪い場合など)では運動が禁忌となる可能性がある。
・糖尿病治療薬の服薬状況を確認し、運動による低血糖のリスクを注意深く評価する必要がある。


ⅲ.内服薬に関する注意事項:
・糖尿病治療薬、高血圧治療薬、利尿薬、抗凝固薬、抗血小板薬、コレステロールを下げる薬など、各種薬物の特性に留意が必要。
・高齢者は特に転倒リスクがあるため、注意深く薬物の使用状況を確認することが重要。


ⅳ.運動で悪化する整形外科的問題に関する注意事項:
・運動で悪化する腰痛、膝痛、関節の変形などの問題がある場合、医師に相談してから始めることが必要。
・低強度で始め、該当箇所に負荷がかからないような運動を選択し、
・筋力トレーニングやバランス運動を加えることが有益。


②運動実施後の留意点
運動を急に中止すると心拍数や1回拍出量は急速に減少し、
一方で血管が拡張された状態が続くため、血圧低下が誘発されます。
ある程度の強度の運動を行った際は急に終了するのではなく、
クールダウン(整理運動)を挟みましょう。


以上、留意点についてご紹介いたしました。
詳しくは下記をご覧ください

https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001171393.pdf
(健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023 (案))
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